隔週刊 CLASSIC PREMIUM (クラシックプレミアム) 2014年 11/25号 [分冊百科]
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/11/11
- メディア: 雑誌
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特集はグリーグとシベリウスという北欧の二人の作曲家。グリーグの「ピアノ協奏曲」を演奏するのはルーマニアのラドゥ・ルプーで、鮮烈かつ繊細な表現力が、ノルウェーの美しい空気をかぐわせるようだ。「ペール・ギュント」は本誌の解説を読んで背景となる物語を理解。今一度音楽を聴きなおしてイメージの変化を楽しみたい。
シベリウスの「フィンランディア」はベルリンフィルの演奏で、指揮はカラヤン。カラヤンの指揮するこの曲は別な音源で聴いたことがあったけけど、こちらは76歳の時のもの。年齢を感じさせない緊張感と迫力でした。
本誌では岡田暁生さんのコラム「名演とは何か」が非常に面白かった。私みたいなクラシック遍歴の浅い者でも「この演奏はすごい。名演だ」と口走ってしまうが、そもそも人は、なぜただの「いい演奏」と普遍的な「名演」の違いを感じるのか。そこには20世紀以降のクラシックの歴史で一般化する「演奏しかしない大演奏家」という存在が関わっているという。このテーマは次回に続くので、着地点が楽しみです。
次号の特集はベートーヴェン(5回目)。