とりあえずかいてみよう

読書とか映画とか音楽のことを書きます。書かない日もあります。でも書こうと思ってます。

北欧の作曲家特集 小学館「隔週刊クラシックプレミアム 23」

特集はグリーグシベリウスという北欧の二人の作曲家。グリーグの「ピアノ協奏曲」を演奏するのはルーマニアのラドゥ・ルプーで、鮮烈かつ繊細な表現力が、ノルウェーの美しい空気をかぐわせるようだ。「ペール・ギュント」は本誌の解説を読んで背景となる物語を理解。今一度音楽を聴きなおしてイメージの変化を楽しみたい。
シベリウスの「フィンランディア」はベルリンフィルの演奏で、指揮はカラヤンカラヤンの指揮するこの曲は別な音源で聴いたことがあったけけど、こちらは76歳の時のもの。年齢を感じさせない緊張感と迫力でした。

本誌では岡田暁生さんのコラム「名演とは何か」が非常に面白かった。私みたいなクラシック遍歴の浅い者でも「この演奏はすごい。名演だ」と口走ってしまうが、そもそも人は、なぜただの「いい演奏」と普遍的な「名演」の違いを感じるのか。そこには20世紀以降のクラシックの歴史で一般化する「演奏しかしない大演奏家」という存在が関わっているという。このテーマは次回に続くので、着地点が楽しみです。

次号の特集はベートーヴェン(5回目)。