とりあえずかいてみよう

読書とか映画とか音楽のことを書きます。書かない日もあります。でも書こうと思ってます。

普遍的な価値のある音楽 隔週刊クラシックプレミアム14

 

 特集はバッハ(2回目)。CDにはアーノンクール指揮による管弦楽組曲第2番と第3番、コープマン指揮のブランデンブルク協奏曲第5番を収録。「音楽は作 曲者が実際に演奏した楽器・技法・習慣に基づいて演奏すべし」という古楽演奏の先駆者と後継者、それぞれのバッハが愉しめる。前者は極めて厳粛で荘重、か つ微塵も古臭さを感じさせない。普遍的な価値、というものに触れた気がします。後者は比較すると、華麗で軽やかな演奏。フルート、バイオリン、チェンバロ の音色がどれもみな澄んでいて、目を閉じて追いかけるだけで心地よいです。

特に第1・第3楽章のチェンバロのソロは圧巻ですね。本誌では、アーノンクールという音楽家の人生をわずか2ページの中で上手くまとめていて、読みごたえありました。妥協しない気骨ある生き様というのが伝わってきます。