米光一成が解説で「これは僕たちの読むべき本だ」と「大きな主語」を使って書き出した時、一瞬感じる不安は実際にページを繰りだすとたちまち消え去った。デジタルとアナログの狭間で娯楽を享受する現代に生きるすべての愛書家たちのための、約束された物語なのです、これは。まっとうな意味での「エンターテイメント」であり、読み切った後の清涼感まで含めて、オススメする際にためらいを覚える要素は一つもない。個人的には「読み終わりたくない」小説ベスト10にランクインしてくる物語でした。
米光一成が解説で「これは僕たちの読むべき本だ」と「大きな主語」を使って書き出した時、一瞬感じる不安は実際にページを繰りだすとたちまち消え去った。デジタルとアナログの狭間で娯楽を享受する現代に生きるすべての愛書家たちのための、約束された物語なのです、これは。まっとうな意味での「エンターテイメント」であり、読み切った後の清涼感まで含めて、オススメする際にためらいを覚える要素は一つもない。個人的には「読み終わりたくない」小説ベスト10にランクインしてくる物語でした。