特集はモーツァルトの5大オペラ名曲集。作曲家モーツァルトにとって最も重要なジャンルだったというオペラの中でも古典中の古典と呼ばれる5作が、ウィリアム・クリスティやアーノンクールの指揮によって格調高く、そして美しく演奏されている。
久石譲の連載では、作曲スタイルの中でミニマル・ミュージックに着目し、その論理的一貫性にユダヤ的なものを見出しつつ、やはりユダヤ人でありながら必ずしも論理的な作曲をしなかったバーンスタイン、そしてマーラーに言及する。そして論理性と非論理性の両面から、改めて「ユダヤ的」なるものを問い直す。