とりあえずかいてみよう

読書とか映画とか音楽のことを書きます。書かない日もあります。でも書こうと思ってます。

「秘密」の受け止め方 今野緒雪『マリアさまがみてる あなたを探しに』

マリア様がみてる−あなたを探しに (コバルト文庫)
 

前巻ラスト、瞳子から祐巳への逆プロポーズ(?)の場面からから始まる。同時につぼみのカード探し企画も終わりを告げる。黄のカードを見つけたのは昨年に引き続き田沼ちさと。ちさとと由乃の一日デートは波乱万丈だったが、なかなかいい感じ。リリアンでも珍しいタイプの友情が芽生えたと言えばいいのか。白のカードは当日は結局見つからず、不在者予想の方で正解者が出るものの……。昨年同様こちらもいわくある内容となってます。そして紅。祐巳瞳子が一緒に行きたいと願ったある場所へ赴くのだが……。ここで瞳子の出生の秘密が明らかに。
その秘密の受け止め方は人それぞれだろうけど、ともかく瞳子にとっては大きな意味を持つことだったのは間違いない。それを打ち明けられた祐巳は、その時点で彼女が自分の妹となったことを自然と悟る。ここからラストまでの流れが実に美しい。しかしまだ引っ張るかね、という気もしないではありませんがw 他にも新聞部姉妹や写真部コンビなどが仲良くペアで出てきてよい雰囲気でした。祥子や令、乃梨子の出番が少なかったのは、まあしょうがないか。