とりあえずかいてみよう

読書とか映画とか音楽のことを書きます。書かない日もあります。でも書こうと思ってます。

あまり魅力を感じなかった3番 『隔週刊クラシックプレミアム9』

特集はベートーヴェン(2回目)。収録曲は交響曲第3番「英雄」(指揮:アバド 演奏:ウィーンフィル)、「エグモント」序曲、「レオノーレ」序曲(指 揮:小澤征治 演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ)。

実は3番は初聴きなのだが、長くてまとまりに欠けてる印象。ダイナミックで躍動感に溢れてはいるものの、洗練されてないというか。その辺は中村孝義氏の楽曲解説でも何となく伺えるような気がする(楽曲の歴史的意義を高く評価している内容だけれども)。音楽の持つ熱量みたいなものを再現するアバドの指揮は、素晴らしいと思います。

小澤征治指揮の2曲は、壮大な交響曲と違ってコンパクトな世界の中に、創意工夫が込められている手作り感が心地よいです。どちらも、何度も繰り返して聴いてみたくなる音楽。

岡田暁生さんの連載コラムは、サロン音楽の特徴と歴史について。交響曲はドイツ、オペラはイタリア、サロン音楽はフランス、というように各国の文化と国民性が明瞭に見えてくる感じで、相変わらずの親切さであります。次号の特集はシューベルト