とりあえずかいてみよう

読書とか映画とか音楽のことを書きます。書かない日もあります。でも書こうと思ってます。

仏教史から論じるカタカナ論……だと…… 山口誠司『日本語にとってカタカナとは何か』

日本語にとってカタカナとは何か (河出ブックス)

日本語にとってカタカナとは何か (河出ブックス)

 

否定的に捉えられがちな「カタカナ語」の氾濫に対して、日本語の歴史の中でカタカナが果たしてきた役割を振り返り、そのシステム性を評価する内容。

話題の 入り口(エヴァンゲリオン綾波レイのプロポーション)と出口(カタカナは常に日本語の最前線に立っている)は分かりやすいのだけど、途中がほぼ完全に仏 教史概略になっていて、ちょっと面食らう。

いろいろ新しい知識を学ぶこともできて大変勉強になったのだけど、うーん、なんだろう。論旨の進め方に独特なも のを感じるというか、くどさが鼻に付くというか。ちょっと微妙な読後感。