とりあえずかいてみよう

読書とか映画とか音楽のことを書きます。書かない日もあります。でも書こうと思ってます。

読書-歴史、伝記

タイトルとはややかけ離れた内容 マシュー・バトルズ『図書館の興亡』

図書館の興亡―古代アレクサンドリアから現代まで 作者: マシューバトルズ,Matthew Battles,白須英子 出版社/メーカー: 草思社 発売日: 2004/10 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (24件) を見る タイトルを額面通りに受け取っ…

タイトルが言い得て妙。これぞ名著。 鹿島茂『怪帝ナポレオン3世』

怪帝ナポレオン3世 作者: 鹿島茂 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2004/11/30 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 19回 この商品を含むブログ (20件) を見る 欧州歴代君主の中でも屈指のボンクラ、くらいのイメージだったその人物像を、一変させてくれた…

蜜月関係になるのは、お互いがそう望んだから 康 熙奉 『徳川幕府はなぜ朝鮮王朝と蜜月を築けたのか』

徳川幕府はなぜ朝鮮王朝と蜜月を築けたのか 作者: 康熙奉 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 2014/01/10 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 近世以降において日本列島の政権と朝鮮半島の政権が最も友好的だった260年間、す…

注意して読めば得るものも多し バーナード・ルイス『イスラム世界はなぜ没落したか?』

イスラム世界はなぜ没落したか?―西洋近代と中東 作者: バーナード・ルイス,臼杵陽,今松泰,福田義昭 出版社/メーカー: 日本評論社 発売日: 2003/07 メディア: 単行本 クリック: 11回 この商品を含むブログ (3件) を見る 監訳者が冒頭で「この本はネオコンのプ…

ブランドとしての「城下町」 岩中祥史『城下町の人間学』

「城下町」の人間学 作者: 岩中祥史 出版社/メーカー: 潮出版社 発売日: 2013/12/05 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 地域ネタとして面白そうな本だなと思って手に取ったけど、なかなかに読ませてくれる内容。俎上に載せられた…

近代日本の都市形成の、大きな要因 松下孝昭『軍隊を誘致せよ:陸海軍と都市形成』

軍隊を誘致せよ: 陸海軍と都市形成 (歴史文化ライブラリー) 作者: 松下孝昭 出版社/メーカー: 吉川弘文館 発売日: 2013/11/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る これは面白い! タイトルのせいで忌避されないことを願う好著。 日清・日露…

人類史上最初の「超巨大都市」の、生の息吹 『写真で見る ヴィクトリア朝ロンドンの都市と生活』

写真で見る ヴィクトリア朝ロンドンの都市と生活 作者: アレックス・ワーナー,トニー・ウィリアムズ,ロンドン博物館,松尾恭子 出版社/メーカー: 原書房 発売日: 2013/12/18 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 1839年~1901年の間に撮影された「ロ…

不機嫌なのは誰か トッド・プリュザン『モーティマー夫人の不機嫌な世界地誌』

モーティマー夫人の不機嫌な世界地誌-可笑しな可笑しな万国ガイド 作者: トッド・プリュザン,三辺律子 出版社/メーカー: バジリコ 発売日: 2007/07/04 メディア: ハードカバー クリック: 1回 この商品を含むブログ (6件) を見る ファヴェル・リー・モーティ…

偉大なる「馬」に感謝を 本村凌二『馬の世界史』

馬の世界史 (中公文庫) 作者: 本村凌二 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2013/11/22 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 特定の切り口から政治・軍事史、文化・技術史の総体を読み解こうとする本は、見地が新鮮である半面、読者もよほ…

金はこの世の回りもの アルベルト・アンジェラ『古代ローマ15000キロの旅』

古代ローマ1万5000キロの旅 作者: アルベルト・アンジェラ,関口英子,佐瀬奈緒美 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2013/02/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件) を見る 設定としては前作の次の日を起点として、ローマ最盛期、トラヤヌス帝…

一日にしては成らぬ町での日常 アルベルト・アンジェラ『古代ローマ人の24時間』

古代ローマ人の24時間 ---よみがえる帝都ローマの民衆生活 (河出文庫) 作者: アルベルト・アンジェラ,関口英子 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2012/04/05 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (6件) を見る 紀元115年、ト…

「皇帝」であることの自覚と誇りと責任 江村 洋『カール五世:ハプスブルク栄光の日々』

カール五世: ハプスブルク栄光の日々 (河出文庫) 作者: 江村洋 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2013/11/06 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る いやはや、これこそ「名著」というべき本でしょう。「中世最後の皇帝」と称されたカール五世の…