とりあえずかいてみよう

読書とか映画とか音楽のことを書きます。書かない日もあります。でも書こうと思ってます。

『人はなぜ物語を求めるのか』

著者いわく、自己啓発本嫌いの人のための自己啓発本である、という。読書中に生まれる感心や共感、反発などの感情は、折々で内省の機会を自分に与える。その作業すら、自分が納得できるためのストーリーを構成する作業なのだと自覚しつつも。

著者が言うように、人は認識する上で「物語」から抜け出すことは困難なのだ。少なくとも自分にとっては、今まで無意識に行ってきた作業が持つ意味とその危険性について、確認させられる結果となった。

そして読み終えた後に感じたことは、ひとつ。これからも物語から逃げずに、先に進みたいということだった。