とりあえずかいてみよう

読書とか映画とか音楽のことを書きます。書かない日もあります。でも書こうと思ってます。

『ゴールデンエイト』8巻

 

もうどんな変態が出てきても驚かないぞ、と思っていたが、甘かった。盗掘事件の騒ぎを聞きつけ夕張に向かった鶴見中尉。そこで出会ったのは剥製師の江渡貝。二人の間に緊張が走り……ファッ!? あまりに突飛な展開にボーゼンとした。ギャグとしては突き抜けすぎて笑えないが、実際はその背景が重く、また前後の状況が極めてスリリングであるのに、そう感じさせないところまでが、一つのギャグなんだろう。一方で谷垣が秘めた暗く凄惨な過去が歴史的事実に即して描かれ、シリアスな部分の描写はあくまで徹底している。やはり尋常な漫画ではない。