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とりあえずかいてみよう

読書とか映画とか音楽のことを書きます。書かない日もあります。でも書こうと思ってます。

素材はいいけど味付けが…… ヴァル・ギールグッド&ホルト・マーヴェル『放送中の死』

読書 読書-翻訳小説
放送中の死 (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)

放送中の死 (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)

 

ラジオドラマの放送中、被害者役の男が迫真の演技で死ぬ。だがそれは演技ではなかった……というまさに題名通りの内容。英BBCの放送局を舞台に限定された容疑者から犯人を特定するという、パズラーとしてはなかなかの純度の高さ、なのだが。
ともにBBC関係者であった合作者二人は、専門の作家でないせいかどうも説明が持って回っており、いまいち物語の状況がつかみにくい。放送局の構造の分かりにくさや真犯人の動機の弱さなど、気になる部分は他にもある。読みどころは、そのモダンな設定と、犯人指摘から探偵の全容解説の流れくらいです。
前回に続いて翻訳者・横山啓明さんの追悼読書でしたが、うーん、いささか訳が来慣れてない感じ。特に真相に関わるある部分の訳が。上手く表現しにくかったのかもしれませんが……。