座談会が読み応えあり 探偵小説研究会『2016本格ミステリ・ベスト10』

2016本格ミステリ・ベスト10

このミス以上にランクイン作品を読んでなくてもう笑うしかないね！　カーマイケル入ってるのはさすが。絶対にこのミスには入らんだろう渋さですよねあれは。座談会は国内・海外ともに読みごたえあり。「変格」という言葉が普通に使われてる空気がさすが本ミスベストであります。海外座談会も英米本格の比較から日本の現代本格にまで流れる話が深い。期せずしていずれも新本格ムーブメントの総括になっているあたり、何かの時代意識が働いているようにも読めました。この二つの座談会が読めただけでも今年は満足かな。