とりあえずかいてみよう

読書とか映画とか音楽のことを書きます。書かない日もあります。でも書こうと思ってます。

欠点はないけど特筆することもない内容 サイモン・ベケット『出口のない農場』

出口のない農場 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
 

秘密を抱えて母国を後にしたイギリス人の青年は、たどり着いたフランスの片田舎で狩猟用の罠にかかり大けがを負い意識を失う。目覚めた彼の居場所は、社会と隔絶して過ごす一家の暮らす農場だった……。控えめに評価しても、並の出来栄えの監禁ものサスペンス。一家の後ろ暗い事情は予想の範囲内だし、青年が抱えていた秘密は予想の斜め下で何ともはや、といったところ。これといった欠点も見当たらないのですが、褒めようもないんだよなあ。まあ強いて言うなら結末の爽やかさが好印象で、特にラスト一行は味わい深かったかなと。うん。