とりあえずかいてみよう

読書とか映画とか音楽のことを書きます。書かない日もあります。でも書こうと思ってます。

シンプルな関係だから描けるもの 缶乃『あの娘にキスと白百合を 2』

2巻ではちょいと天然系な3年生の卒業を巡り二人の後輩が胸に秘める思いが描かれる。のだが、ドロっとした三角関係ではなく後味がさわやか(ほんの少し苦みアリ)なお話にまとめられてるのが、すごくいい。いい。本当にいいんだよ!

 1巻の感想でマリみてオマージュを感じると書いたが、大きく違うのは「山百合会」的な特別な存在がいないことであり、結果として学園生活における出会いや別れがキャラ同士の個別関係性に集約されることで、シンプルなものになっているということか。どっちが悪いとかではなくて、どっちも素敵やん?という話です。