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とりあえずかいてみよう

読書とか映画とか音楽のことを書きます。書かない日もあります。でも書こうと思ってます。

コンシューマRPG世界における「リアリティ」とは何か 九井諒子『ダンジョン飯 1』

読書 読書-マンガ

発売前からタイトルで既に気になっていたのだが、ネット上での感想をいくつか拝見して即買いを決意。やっぱり間違っていなかった。めちゃくちゃ面白いわー。ウィザードリィを想起させる世界を舞台に、竜の胎内にとらわれた妹を救うべく剣士ライオスが仲間たちとともにダンジョンの深部を目指しつつ、徘徊するモンスターを料理して自給自足を図っていくグルメ漫画。ざっくり説明したが、目的よりも手段の方がメインになっている本末転倒の内容であり、ライオスら一行の漫才めいた掛け合いがその思いを促進する。

モンスターの生態やその調理過程のウンチクも素晴らしく凝っていて面白いのだけど、一番の魅力はやっぱりこの掛け合いにある。とにかく読者がツッコミたいことをすべて代弁してくれるエルフの女の子が完全にKYな存在として浮き上がってしまうところが素晴らしい。

あと、わりとこの世界では普通に人は死ぬようだが、復活の手段も担保されているらしい。しかしながら主人公一行にとってはライオスという人物の性格が破綻しているせいで、死への恐怖が微塵も薄まっていないのが最高に笑えます。いやこれは凄まじい当たり作品。傑作ですね。