読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

とりあえずかいてみよう

読書とか映画とか音楽のことを書きます。書かない日もあります。でも書こうと思ってます。

新年の高揚感を盛り上げる「音の世界」 隔週刊クラシックプレミアム26

1939年の開始以来連綿とウィーンフィルが新年の贈り物として演奏するニューイヤー・コンサートの特集。カラヤン、アバド、小澤征爾などの指揮によるシュトラウスファミリーの華やかな音楽は、新しい年を迎える昂揚感をますます盛り上げてくれる。「音を楽しむ」という行為を象徴するようなものばかりで、あっという間の1時間だった。ヨハン・シュトラウス2世の生涯を解説したコラムでは、圧倒的な成功と絶対の栄誉を手にし人生を全うした天才という人は確かにいるものだなと感じる。彼の死とベル・エポックの終焉が重なるという指摘にも納得。
久石譲の語る「ユダヤ人と芸術表現」は音楽論を超えた奥の深い内容で、偶像崇拝が禁止されたユダヤ教における信仰表現が音楽につながったという内田樹の著書からの引用にはなるほどと肯かされる。その著書『私家版・ユダヤ文化論』はぜひ読んでみたいと思う。

私家版・ユダヤ文化論 (文春新書)

私家版・ユダヤ文化論 (文春新書)