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とりあえずかいてみよう

読書とか映画とか音楽のことを書きます。書かない日もあります。でも書こうと思ってます。

いや「ホラー文庫」は売り方が間違ってるわ 赤川次郎『失われた少女』

読書 読書-国産小説
失われた少女 角川ホラー文庫

失われた少女 角川ホラー文庫

 

約20年ぶりにkindleにて再読。1988年に角川文庫にて刊行されたもの(初読はこちら)が後に角川ホラー文庫のレーベルに移されたらしい。昔から好きな作品だが、「え、これがホラー!?」と首をかしげてしまった。妻殺しの容疑をかけられ山奥に隠遁した作家の山荘に、記憶を失った少女が転がり込んでくる。やがて山荘の周辺で連続殺人が発生し、作家のかつての愛人やその夫で刑事などが集まり始め……。少女の描き方や赤川らしい結末はさすがに今読むと古さが感じられるけど、複数の視点が交錯していく運び口の上手さはさすがのもの。
それにしてもやはりこれをホラーのレーベルで売るのは何かを間違っているとしか思えない。赤川のホラーは良質なものが多いので、逆にこれだけ読んで「こんな程度か」と誤解されてしまわないかちょっと心配である。軽めのサスペンスと捉えればスッキリ読めるかと。