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とりあえずかいてみよう

読書とか映画とか音楽のことを書きます。書かない日もあります。でも書こうと思ってます。

全体的に高水準の短編集 今野緒雪『マリア様がみてる イン ライブラリー』

読書 読書-国産小説

 図書館や本にまつわる作品5編に、各編の額縁に当たる祐巳視点のエピソードが交互に語られる短編集。以下、ネタばれ含む感想です。

 

「静かなる夜の幻」:蟹名静嬢の1年~2年時のお話。 やっぱ静はいい女だなー。弱い部分も含めての強さですな。

「ジョアナ」:『特別でないただの一日』でちょっと触れられてた瞳子の演劇部でのトラブルについ て。祐巳のタラシっぷりは聖さまを超えたか。

「チョコレートコート」:『レイニーブルー』で三奈子が祐巳に語った、ある姉妹の詳細。切ないっすわ。レギュ ラーキャラの出る短編よりもこういう話の方が、百合の純度が高いっすね。萌える。

桜組伝説」:リリアン女学園にまつわるある謎を巡るお話。不思議な雰囲気ですね。白雪と白妙の話はちょっと怖い。

「図書館の本」:まさかの祐巳の母親と 祥子の母親の、リリアン生時代のエピソード。さーこ様は祥子よりかわいげがあるね。祐巳母もちょっと切なくていいです。「おめでたそうでいいお名前」は、 この十数年後に祐巳聖さまから無印で言われる台詞だね。結末も含めて、よいお話。

額縁部分の結末は……ちょっと脱力。まあそこも含めてのオチってことか。あれこれと楽しめる短編集でした。