自分の同類を愛した男―英国モダニズム短篇集 (20世紀英国モダニズム小説集成)
- 作者: 井伊順彦,今村楯夫
- 出版社/メーカー: 風濤社
- 発売日: 2014/02
- メディア: 単行本
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作家のラインナップに惹かれて買ったけど、うむむ。ちょっと不思議なアンソロジー。「モダニズムの雰囲気」を味わう、ってなんだか曖昧すぎやしませんか?
まあ編者解説が丁寧なので、収録意図はそちらで理解できるんですけどね。でもそれって本末転倒じゃないのかしらん。いや個別で評価するとセンスいい話が 多いのも事実なんですが。
でも「アンソロジーを読む愉しみ」ってこういうのじゃない気がするんですよねー。編者を頂点に作者と読者が二等辺三角形を作って いるような印象。私としては正三角形であって欲しいのです、アンソロジーは。編者の感覚と読み手のわたしに大きな隔たりを感じる本でした。
以下、9人の作家の15作品が収録。H・G・ウェルズ サキ ゴールズワージー オースティン・フリーマン チェスタトン アーノルド・ベネット ヴァージニア・ウルフ ドロシー・セイヤーズ マージェリー・アリンガム