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とりあえずかいてみよう

読書とか映画とか音楽のことを書きます。書かない日もあります。でも書こうと思ってます。

絆深まる二人の関係性 支倉凍砂『狼と香辛料 2』

読書 読書-国産小説
狼と香辛料〈2〉 (電撃文庫)

狼と香辛料〈2〉 (電撃文庫)

 

中世経済ファンタジーシリーズ第二作。今回はロレンスが商取引の失敗で、破産寸前の所まで追いつめられる。その窮地を、自身の知恵とホロの助けで如何にして挽回するか、という内容。

物語そのものは前作同様、予定調和というか平坦な印象が否めない。ではあるが、今回も大勢登場する商人たちの抜け目なさや手練手管の描写が上手くて、最後まで興味深く読ませてくれる。

二人の関係性も、前作からさらに微笑ましいものになっている。ロレンスの人としての未熟さ、ホロの奥深さは、そのまま裏返しの図式にも成り得る。秀逸なコンビだと思います。

惜しむらくは、今回重要な役割を果たすあるキャラが、まさにその役割を果たすためだけに存在するような描き方であることか。これだけで使い捨てされるキャラではないことを願います。