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とりあえずかいてみよう

読書とか映画とか音楽のことを書きます。書かない日もあります。でも書こうと思ってます。

類いまれな読後感! スティーヴン・キング『11/22/63 下』

読書 読書-翻訳小説
11/22/63 下

11/22/63 下

 

JFK暗殺を阻止するため50年前のアメリカ社会で数年を過ごす「ぼく」の前に、様々な障害が立ちはだかる。「歴史は変えられることを好まない」のだ。 が、過去の世界で出会った友人や恋人の存在が「ぼく」の苦闘を支える。そして運命の63年11月22日が迫り……。

この前後からの展開はまさに怒涛の勢い。 麻薬のような中毒性だ。最後まで読み切っての疲労感と達成感、そして感動は、生半可な小説で得られるものではない。構造自体はパターンに沿った展開と言えるが、徹底した世界構築によって豊穣な物語の沃野が生み出されているのだ。

総括。とにかく、「ザ・翻訳小説」とでも呼ぶべき濃密な文章で、翻訳ものが苦手な人にはちょっとお勧めしにくい。また、歴史改変SFとしての物語に興味を持つ人には、途中の「古き良きアメリカ」を舞台にした青春小説・恋愛小説的側面に中だるみを感じるかもしれない。

まあ、集中して一気に読み切るのが推奨の本です。というか、一度火が付いたら止まらないでしょう、うん。