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とりあえずかいてみよう

読書とか映画とか音楽のことを書きます。書かない日もあります。でも書こうと思ってます。

嗚呼、青春時代の輝き 「坂の上の雲 青雲」

読書以外のすべて
NHK スペシャルドラマ 坂の上の雲 2 青雲 [DVD]

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ドラマ『坂の上の雲』第2話「青雲」再視聴。個人的な見どころは二か所。まずは陸軍士官学校に、教官としてドイツ軍人メッケルが赴任してくるシーン。好古の同期(長岡外史など)の他、児玉源太郎も登場する重要な場面である。

いくぶんユーモラスな感じで描かれているが、「ドイツ式」を踏襲した日本陸軍参謀本部の淵源となる部分であり、次の回でチラリと出てくる統帥権問題も合わせて、坂の上の雲という物語の隠れたテーマの一つを形作っている。

もう一つは、真之と子規の、丹念に描かれた青春時代のエピソード。原作ではここがちょっと薄いので、後に描かれる子規の退場がさほど印象に残らないが、ド ラマでは本木雅弘香川照之という実力派の熱演が功を奏している。同期として登場する漱石も、ロンドン留学前でノイローゼの兆候などまったくない、チャキ チャキの江戸っ子っぷりを見せているのが微笑ましい。

他にも、真之と律(子規の妹)の微妙な距離関係、真之と広瀬の邂逅、好古と多美の再会など、魅せるシーンが多い。やはり皆、役者の演技力に支えられている (脚本ももちろんいですが)。特に律は、描き方によっては鼻に付くと思われるが、そこは菅野美穂の好演もあり、物語の流れにしっかりとおさまっているのである。

さて、ここまでは秋山兄弟を中心とした、内向きなエピソードが多かったが、いよいよ次回からは明治の元勲たちも登場し始め、物語が大きく動き始める。そのタイトルも「国家鳴動」である。実に秀逸な物語運びよ、と感心させられてしまう。